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2016年入社

編集局報道部 岡田 理一

神奈川県川崎市出身

地域、地方の視点から
日本や世界を見つめる。

地域、地方の視点から日本や世界を見つめる。

  • Q1

    信濃毎日新聞を
    志望した動機は?
    入社してやって
    みたかったことは?

     大学、大学院では法学部に所属しながら、ジャーナリズム論を学んでいました。報道の世界に関心を持ったのは、日々さまざまな出来事がある中で、社会の動きや人間の行動の背景に迫り、伝えたいと考えたからです。信毎のことを知ったのは、お世話になった教授から「長野県に骨のある新聞社がある」と紹介を受けたのがきっかけです。旅行では何度も足を運んでいましたが、個人的な縁はなかった信州。それでも、信毎が新聞協会賞を受賞したキャンペーン報道「温かな手で―出産を支える社会へ」をまとめた文庫本を読み、丁寧で深い取材力に圧倒されました。地方紙ながらも県内外にかかわらず取材ができ、調査報道にも携われると思いました。

  • Q2

    実際に
    入社してみての
    印象は?

     想像以上に県内での認知度が高く、影響力があることです。首都圏で暮らし、実家でも全国紙を購読していた私は、正直、地方紙を身近に感じる機会はありませんでした。どこに取材に行っても、「信毎です」と言えば受け入れてもらえます。それは信頼の証でもあり、だからこそ記事1本1本に対する責任も大きいと実感します。
     また入社年次にかかわらず、取材のテーマや切り口は個人の裁量に委ねられ、記事を書く機会にも恵まれています。常に自分の力を試すことができる環境だと思います。

  • Q3

    現在の
    仕事の内容は?

     長野本社報道部の県政担当の一員として、教育関係の取材をしています。日々、県教育委員会や学校教育を巡る県内の動向を取材するとともに、毎週水曜日に掲載される「教育面」の記事を執筆しています。長野県の学校教育は過渡期にあります。県立高校の再編計画、高校・大学の入試制度改革、1人1台のタブレット端末の導入、新型コロナ下の授業の在り方など、課題は山積みです。こうした動きを日々の政治面や社会面でニュースとして紹介しつつ、学校現場での取材も交えながら教育面で掘り下げています。自分の学生時代の授業と比較しながら、「学校とは何か」を考えながら取材をしています。文部科学省の方針や専門家の分析、県外の事例を加えるなど、できるだけ俯瞰した内容にするよう心掛けています。

  • Q4

    信毎に入って
    良かったと
    実感するのは
    どんなとき?

     地域、地方の視点から日本や世界を見つめるのが地方紙の魅力であり、役割です。人々が暮らす足元を見なければ、いま世の中で起きていることは理解できないと思います。そういう意味で、地域に根を張って取材ができる環境は全国紙の記者よりも恵まれていると感じます。
     地域に密着しているからこそ、自治体を担当する記者は行政職員や住民にも顔を覚えてもらい、取材して記事を出すうちに信頼関係も生まれます。時には厳しい指摘もありますが、記事が紙面に掲載された後、取材相手から「良い記事だった」と声を掛けられると、励みになります。信毎だからこそ問題意識を持ち、取り上げている地域課題もたくさんあります。そうした課題が首長選挙などの争点になると、地域づくりの一端を担えていると感じます。

  • Q5

    自分が仕事を通じて
    成長したと思う点は?
    その理由やきっかけは?

     まだまだ半人前ですが、良い意味で、普段から社会やものの見方が変わったと思います。旅行で観光するにしても、いろいろな視点で見るようになりました。記者はそれぞれ担当する分野や市町村がありますが、実際には取材するテーマは幅広いです。経験を重ねるうちに、さまざまな分野に興味・関心が広がったと思います。

  • Q6

    いちばん思い出に
    残っている出来事は?

     人口3千人弱の小谷村で古民家を生かす高級リゾート計画が持ち上がり、継続して取材に当たったことが印象深いです。計画地の地元住民だけでなく、村議会や村民を巻き込んだ議論に発展し、観光再開発を望む賛成派と、「説明が不十分」とする反対派に村が2分。村長選挙の争点にもなりました。双方の声に耳を傾け、客観的な取材と報道を意識しましたが、記事が出る度に双方から厳しい声をもらいました。結果的に計画は白紙に。自分が取材しなければ議論に発展しなかったと思う反面、地域課題に向き合い、伝える難しさも感じました。
     もう一つ、特別に挙げたいのが、善光寺門前の通りを華やかな着物姿のモデルが練り歩くイベントで、恥ずかしながら自分もモデルとして歩いたことです。まだ入社して2カ月目のことでした。記者が実際に体験して記事を書くコーナーで、もちろん取材の一環。捉え方次第で何でも記事になるのだと感じました。

  • Q7

    将来、目指している
    目標は?
    そのために努力して
    いることは?

     「自分にしか書けない記事を書くにはどうすればよいか」と考えながら仕事をしています。また、新聞業界もデジタル社会で変化する中、新聞記者がどうあるべきかを問うことも課題です。近年、報道機関は「マスゴミ」と揶揄(やゆ)され、厳しい視線が注がれています。インターネットやSNSの普及でニュースソースがあふれる中、従来のメディアが発信するニュースを「信用できない」という声も耳にします。ですが、新聞記者が現場取材にかける姿勢や労力は生半可なものではありません。読者のために、いかに信頼されるニュースを発していくか、デジタル時代の新聞記者に求められる役割とは何か、考えています。

  • Q8

    長野県で生活する
    魅力は何?
    好きな季節や場所は
    ありますか?

     どこにいても豊かな自然に囲まれていて、都会で育った人間からすると信じられないような環境です。喧噪や極端な人混みにもまれることもなく、とても暮らしやすいです。3年間、白馬村で勤務していたこともあり、やはり白馬には愛着があります。朝起きて窓を開けると、雄大な北アルプスが目の前にある光景は忘れられません。秋から冬にかけて、紅葉する時期が好きです。

  • Q9

    休日の過ごし方、
    リフレッシュの方法は?

     帰宅後や休日は、お酒を飲みながら録画しているドラマやアニメ、YouTubeの動画を見るのが至福のひとときです。料理やスポーツ観戦もリフレッシュになります。川崎市出身なので、10年以上サッカーJ1の川崎フロンターレを応援しており、毎試合欠かさずに中継を観戦しています。冬はスキーに行くのも楽しみです。

  • Q10

    仕事をする上で
    大切にしている
    言葉、人生訓、
    モットーなどは?

     「Believe in myself」。生きていれば、くじけそうな時や思い悩む時、失敗することもあります。それでも、自分自身の力ややってきたこと、価値を信じてあげることが大切だと思っています。

1日の生活例

9:00
起床
10:00
長野県庁の記者室に移動、県教育委員会定例会に向けて事前準備
13:00
県教育委員会定例会を傍聴、取材
15:00
教育長の定例会見に出席、終了後に担当課に取材
18:00
記事の執筆に取り掛かる
20:00
全ての記事を出稿し、デスクの問い合わせに対応
22:00
記事を確認して帰宅
25:00
就寝

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